伝統の継承・発展

統括校長  儘田 文雄

 本校には、数多の伝統があります。私たちは、伝統というと不変のものと捉えがちです。しかしながら、いかなる伝統も時代や社会の影響を受けます。過去に縛られ変化させずにいれば、やがてはすたれてしまうこともあるでしょう。伝統を継承していくには、過去の遺産をそのまま受け渡すのではなく、そこに新たな要素を付け加えていく必要があると考えています。

 

 本校では、受け継いだ伝統の一つ一つの意義をかみしめつつ、教師と生徒が力を合わせて、更なる発展を期した取組を展開中です。

 

 第一に、規律の尊重。規律とは、単なるルールや規則ではありません。社会や集団の中で行動のよりどころとなる規範に基づき、自らを律することを意味します。規律を尊重する本校は、自律の精神を重んじる学校でもありあます。その基盤を成すのは、定刻の8時25分を待たずに全ての学級が朝読書に集中する体制です。チャイム始業の徹底も、4年目を迎えました。

 

 第二に、掃除の重視。本校の生徒は、日々の掃除を通して「自主・自律」、「勤労・奉仕」、「愛校」の三つの精神を養っています。固く絞ったぞうきんを左右に動かしながら後ろ向きで床拭きをする姿を、いつの頃からか「バックワイパー」と呼んでいます。毎週金曜日は、全校一斉の「無言清掃日」です。

 

 第三は、挨拶の励行
 「おはよう、具合はどう?」
 「こんにちは。昨日のプレー、よかったよ!」
 「さようなら。今日はありがとう、うれしかったよ!」
 生徒会が進めている「挨拶プラス一言運動」は、青梅市のいじめゼロ宣言子供議会」でも取り上げられ、市内の全小・中学校に広がりつつあります。

 

 第四は、家庭・地域との連携。「もったいない」「みっともない」「申し訳ない」の三つの精神に沿って各自の行いや委員会活動を見直し改善を図る「3ない運動」、社会の形成者としての基盤を築く「望ましい習慣の形成」は、第一小学校と第四小学校に広がり、第一中学校区の健全育成の柱となっています。

 

 今後とも、本校は校訓「たゆまず、あせらず、おこたらず ―目標・計画・勤勉―」を指針とし、伝統の精神に根ざしながらも、常に新しいものをつくり出す勇気と創造力に満ちあふれた学び舎であり続けたいと考えています。