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勝沼城跡(東京都指定史跡)
勝沼城跡は、室町時代にこの地方を治めていた三田氏の居城であったといわれています。三田氏は戦国時代には近隣地域に勢力を伸ばし、武蔵国の有力な国人領主(国衆)となっていましたが、永禄4(1561)年から同6(1563)年頃に、小田原城を本拠地とする戦国大名の北条氏によって滅ぼされました。
三田氏滅亡後は北条氏一族の北条氏照の管轄下におかれました。現在残る城跡は北条氏によって手が加えられたものと考えられています。
氏照の支配下のもとでは、師岡山城守が城主となり、城名も「師岡城」に改められたと伝えられています。廃城となった時期や経緯は不明です。言い伝えによれば、天正18(1590)年に豊臣秀吉が北条氏を滅ぼした際、師岡城も落城し、廃城になったと伝えられています。
城跡は昭和50(1975)年に東京都の歴史環境保全地域に指定され、平成5(1993)年には東京都の史跡に指定されました。城跡内には土塁や空掘などが残されています。
詳細
読み
かつぬまじょうあと
指定区分
東京都指定史跡
指定年月日
平成5年3月22日
所有者または管理者
東京都、青梅市ほか
所在地
東京都青梅市東青梅6-92ほか
公開状況
常時見学可能です。城跡内は街灯がなく、樹木が鬱蒼と茂っている場所が多いため、夜間や冬期の夕方の見学はお控えください。
ご注意ください
- 道が狭くなっている場所がありますので、足元には十分ご注意ください。
- 城跡内は自然が豊富に残されています。そのため、時期によっては蜂や蛇などの危険な生物と遭遇する可能性がありますので、十分ご注意ください。
- 東京都の「歴史環境保全地域」にも指定されているため、城跡内で調査研究活動や自然体験などのイベントを行う際は、東京都への申請が必要となる場合があります。詳細はこちらのページをご覧ください。
保全地域の活用について(東京都環境局HP)<外部リンク>
アクセス
徒歩でお越しの場合は
JR青梅線「東青梅駅」北口より徒歩約25分
バスをご利用される場合は
JR青梅線「河辺駅」北口の「河辺駅北口」バス停より都バス(梅77甲系統の「青梅駅」行、「青梅車庫」行、「裏宿町」行、「塩船循環」のいずれか)に乗車し、「光明寺下」もしくは「妙光院」バス停下車徒歩数分(「塩船循環」は「妙光院」バス停には停車しません)。
JR青梅線「青梅駅」駅前の「青梅駅前」バス停より都バス(梅77系統の「河辺駅北口」行)に乗車し、「妙光院」バス停もしくは「光明寺下」バス停下車徒歩数分。
車でお越しの場合は
勝沼城跡近辺に駐車場はございませんので、東青梅駅近隣の有料駐車場等をご利用ください。