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「塩船観音寺・木造千手観音立像、木造二十八部衆立像」の国指定重要文化財の指定

記事ID:0030008 更新日:2021年1月30日更新 印刷画面表示 <外部リンク>

千手観音立像

千手観音立像は、鎌倉時代の文永元(1264)年に大檀那浄成・栄覚のもとで、大仏師法眼快勢らによって製作されました。像高は144.0cm、ヒノキ材の寄木造りで、玉眼を嵌入しています。表面は、肉身部は金泥塗り、衣は漆箔を施しています。長身、痩躯の形姿で二重円光の光背を負います。像内には、造像の意趣が記された墨書銘や、木製舎利容器、毛髪などがありました。岩形の台座の背面には、永正9(1512)年に三田弾正忠氏宗が鎌倉仏師の下野弘円らに修理させたことが墨書されています。

観音寺二十八部衆(西側)

観音寺二十八部衆(東側)

二十八部衆立像は、像高84.4~101.7cm、そのほとんどがヒノキ材のわりはぎ造りです。鎌倉時代の文永5(1268)年~弘安11(1288)年に仏師定快が約20年の年月をかけて製作し、後に室町時代の永正9(1512)年に仏師弘円により補作されています。中世に製作された二十八部衆立像としてすべてそろったものは全国的にも珍しく、京都の蓮華王院三十三間堂のものが最古で、観音寺は年代的にそれに次ぐものです。地方作ながらも製作技法も優れ、像内には、年号や仏師名、造像名、僧形立像、現在の尊名と異なる古名などが墨書で記されています。

所在地

  • 場所:塩船観音寺(青梅市塩船194番地。JR青梅線「河辺駅」から西東京バス・都営バス「塩船観音入口」バス停下車徒歩約10分。またはJR「河辺駅」より徒歩約35分)
  • 連絡先:0428-22-6677

 問い合わせ

部署名:教育部文化課
電話:0428-23-6859
ファックス:0428-21-0464

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