本文
新指定文化財「青梅のフセギのワラジ」
フセギとは、疫病や悪霊が村の中に入ってこないように、あるいは村の中にある災厄を村の外に追い出すことを目的として、村人が協力して注連縄(しめなわ)やワラジなどを村境に吊るし、自分たちの生活の場を守る災厄の行事です。
岩蔵地区では毎年7月下旬の日曜日、谷野地区では毎年8月第1日曜日に、長さ40cm程度の大きなワラジを作り、岩蔵地区では6カ所、谷野地区では8カ所の旧村境に吊るしています。
岩蔵地区では愛宕神社の例祭にあわせて行われており「お精進(しょうじん)」と呼ばれ、ワラジの中央にサイコロの1から6までの目と同じように穴をあけています。
谷野地区では「十王堂祈願祭」などあわせて行われ、ワラジの中央に四角い穴を一つあけています。
災いを防ぐためにワラジを製作して旧村境に吊るしているのは都内では当地のみであり、都民の生活文化を示す風俗慣習行事として貴重であるということから、このたび、東京都の無形民俗文化財(風俗慣習)に指定されました。
詳細
指定区分
東京都指定無形民俗文化財
指定年月日
平成31年3月15日
保持団体
岩蔵のフセギのワラジ保存会・谷野のフセギのワラジの保存会
ワラジ設置場所略図
岩蔵のフセギのワラジ
谷野のフセギのワラジ
見学にあたって
ワラジは、民有地に設置されていることもありますので、立ち入れない場合もございます。見学にあたっては、十分にご注意ください。
問い合わせ
青梅市郷土博物館
〒198-0053東京都青梅市駒木町1-684(釜の淵公園内)
電話 0428-23-6859
ファックス 0428-21-0464