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姉妹都市提携60周年記念友好親善使節団によるボッパルト市訪問

姉妹都市提携60周年を共に祝うため、青梅市から大勢待利明市長を団長とする青梅市友好親善使節団32名が令和7(2025)年10月2日から10月7日まで、ドイツ・ボッパルト市を訪問しました。
使節団員
大勢待利明 市長、山﨑勝 市議会議長、阿部悦博 市議会議員(総務企画委員長)、竹内俊夫 青梅観光協会会長、松永重徳 西東京農業協同組合代表理事組合長、小山孝 青梅商工会議所監事、神尾和弘 青梅市スポーツ協会専務理事、吉永芳子 青梅・ボッパルト友好協会会長、青梅・ボッパルト友好協会理事3名、公募市民18名、市職員3名
事前研修(4月19日、9月6日、9月26日)
3回の事前研修において、ボッパルト市の基本的な情報や訪問時のプログラムの共有、ドイツ語入門講座などを実施しました

1日目(10月2日)
青梅市役所で出発式を行いました。
集合時間が午前5時10分と早朝でしたが、多くの方々に見送られながら出発することが出来ました。

およそ14時間のフライト後、ドイツ・フランクフルト空港に到着しました。ボッパルト市の方が、空港まで出向き、使節団の到着を出迎えてくれました。長旅の疲れを、出迎えてくれた皆さんの笑顔が癒やしてくれました。
フランクフルト空港からボッパルト市までは、およそ1時間30分かけてバスで移動しました。
ボッパルト市では、イエルク・ハーゼンアイアー市長を始め、友好協会アルフレッド・ロース会長、ホストファミリーや市民の方々が大勢で歓迎してれました。
ホストファミリーとの再会はもちろん、今回初めて交流する方にとっての新しい出会いでした。この日から団員は、ホストファミリーの自宅などに滞在しました。
2日目(10月3日)
市内見学
ライン川沿いにある青梅公園(青梅アンラーゲ)に集合し、ボッパルト市内にある史跡や施設などについて、説明をお聞きしながら徒歩で見学しました。

日本から持ち寄り各々名前や絵を描いた多摩川の石を、姉妹都市公園内の青梅市コーナーに置きました。ボッパルト市を訪問した際には、姉妹都市公園に石を置くことが恒例となっています。
この公園には、姉妹都市提携50周年の際に鋳造された「友好の鐘」が設置されており、青梅市役所前庭にも同じ鐘を設置しています。

美術館や聖セヴェルス大聖堂を見学し、ボッパルト市の文化や歴史を体感しました。
昼食は、ボッパルト市の料理サークルの皆さんが郷土料理を振る舞ってくださいました。

ライン川船旅
ライン川を通る船に乗り、船上からボッパルトの街やローレライ、ザンクト・ゴアを見学しました。そのほかミッテルライン・ワインプリンセスによるボッパルト製ワインの紹介とワインの試飲会が行われました。

3日目(10月4日)
ボッパルト市の方も、こんなに気温が下がると思わなかったと話をするぐらい、寒い日で、屋外ではダウンを着て過ごしました。
エルツ城・コッヘム
ボッパルト市を離れて、ドイツ3大美城に数えられる、エルツ城に行きました。城内ではガイドによる説明をお聞きし、800年以上にわたり同じ家系によって所有されてきたという珍しいお城であることを知りました。コッヘムには旧市街があり素敵な建物が立ち並んでいるほか、ライヒスブルグ城もあり散策を楽しみました。

ミッテルライン ワイン祭り
夕方からは、ミッテルライン・ワイン祭りに参加しました。このお祭りはボッパルト市で最も大きなイベントです。今回の使節団の訪問時期については、ボッパルト市から「このワイン祭りに合わせて訪問してほしい」との要望もあり、日程を調整しました。大きな広場ではコンサートが行われたり、テントの中ではワインを楽しみながらおしゃべりをし、みんなでお祭りを楽しみました。花火も上がるなど、お祭りは深夜まで盛り上がっていいたとのことでした。
ボッパルト市からの派遣団員として、5月に青梅市を訪問された方が、ボッパルト市でワイナリー「バルターパール」を経営しており、青梅市の友好親善使節団にワインを提供していただきました。

4日目(10月5日)
この日は日曜日のため、ホストファミリーと過ごしました。事前にホストファミリーと連絡を取り合い、行きたいところを相談していました。
希望者はボッパルト市が用意してくださった、マルクスブルグ城の見学ツアーに参加しました。
ホストファミリーとの休日
マルクスブルク城
公式記念行事「青梅・ボッパルト姉妹都市提携60周年2025」
夕方から、ボッパルト市および友好協会による公式記念行事「青梅・ボッパルト姉妹都市提携60周年2025」が開催され、使節団全員で参加しました。
式典では、ボッパルト市からイエルク・ハーゼンアイアー市長、青梅・ボッパルト友好協会アルフレッド・ロース会長から60周年をお祝いする言葉をいただきました。
青梅市からは、使節団団長である大勢待利明市長が日本語およびドイツ語で挨拶を述べました。また、青梅市議会山﨑勝議長、青梅・ボッパルト友好協会の吉永芳子会長がお礼の挨拶を述べられました。
このほか、来賓として参列された連邦議会ユリアン・ヨスヴィク議員、ライン・フンスリュック郡フォルカー・ボッホ郡⻑、在フランクフルト⽇本国総領事館の伊藤 毅総領事からもお祝いの言葉をいただきました。
また、会場には、ボッパルト市助役、ボッパルト市議会各党代表、ヴァルター・ベルシュ 前市長、在フランクフルト総領事館大久野舞子副領事、アンナ・ヴァイナント 中部ライン・ワインプリンセス、ヴィクトリア・ペアル ボッパルト・ワイン女王、令和6年5月に青梅を訪問したボッパルト市青少年親善使節団員など、多くの方々が参列されました。
なお、サプライズゲストとして、ロース会長の友人であり、元サッカー日本代表の岡崎慎司さんが登場し、お祝いの言葉をいただき、会場を盛り上げてくれました。(岡崎慎司さんは、ボッパルト市近郊のマインツにありますドイツ6部リーグサッカーチーム「FCバサラ・マインツ」の監督を務められています:式典開催現在)
式典は、スピーチと生演奏がミックスした素晴らしい構成で開催され、全員が青梅市とボッパルト市の姉妹都市提携60周年を祝福していることが感じられる、素晴らしい時間となりました。
青梅市からの記念品として、東京手描友禅模様師の鷹取麻利子氏(青梅市在住)の作品「2つの市を象徴とする多摩川とライン川、豊かな自然から着想を得た60周年記念デザイン」のタペストリーをボッパルト氏へ贈りました。
全員で盛大に祝い、そしてこれからも大切に互いを大切に想いながら交流を続けていくことを誓いました。
式典の次に開かれた友好協会主催パーティで、使節団は「青梅市民の歌」や「東京音頭」を披露し、共に歌い、踊り、ボッパルトの方々と交流を深めました。

最後は大勢待市長の青梅締めでお開きとなりました。

5日目(10月6日)
この日は2つのグループに分かれ、綺麗な町並みのコブレンツおよび大都市ケルンをそれぞれ見学しました。この日もボッパルト市の皆さんが一緒に行動され、まちのガイドも務めていただきました。
コブレンツ
歴史的な建物が残る街並みや、ワイン川とモーゼル川の合流地点であるドイチェス・エックを訪れたほか、ロープウェイに乗ってエーレンブライトシュタイン城塞の見学に行きました。
ケルン
ユネスコ世界文化遺産であるケルン大聖堂や旧市街を見学しました。
6日目(10月7日) 帰国日
ホストファミリーとのお別れ
使節団全員がドイツ語を十分に話せるわけではありませんが、6日間という短い期間の中でも、毎朝、毎晩食事をともにしたり、夜のひとときを会話で楽しんだりして、互いの理解を深め友情を育んできました。
帰りのバスに乗る前にハグをして、別れを惜しみながら、「また会いましょう」と再会の約束をしました。今回初めて出会った方々も、家族のように打ち解けていました。

マインツ市内
ラインラント・プファルツ州議会のドイツハウス
ラインラント・プファルツ州議会トビアス・フォークト議員による歓迎の挨拶と案内がありました。建物内だけでなく、議場に入ることができ、特別な体験となりました。
マインツ市内見学
聖マルティン教会やファストナハトの泉など旧市街の見学などを行いました。

フランクフルト空港
フランクフルト空港では、空港までお見送りいただいた方々へ感謝を伝え、皆さんとお別れしました。

ホストファミリーとのひととき
使節団員の多くは、ホストファミリーと生活を共にし、朝晩の食事や、夜のひとときにおしゃべりなどを楽しみ、かけがえの無い時間を過ごしました。
ボッパルト市訪問を終えて
使節団員は、ホームステイや毎日のプログラムを通じて、ボッパルト市民とのこれまでの友好を深めるとともに、新しい友情を育むことができ、忘れられない素晴らしい時となりました。
この素晴らしい6日間は、ボッパルト市の方々が青梅市からの使節団員を迎え入れるために、創意・工夫を重ねながら、何か月もかけて様々な準備をしていただたいたからこそ実現したものです。
今後も、70周年に向けて、ボッパルト市との交流の輪がさらに広がるよう、様々な方と協力しながら姉妹都市交流を推進していきます。
今後とも、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。


