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令和6年度青少年友好親善使節団(受入)
令和6年度青少年友好親善使節団(受入)
ボッパルト市長のイェルク・ハーゼンアイアー(Jörg Haseneier) 氏を団長とする12人の青少年友好親善使節団が、5月18日から5月26日まで青梅市に滞在しました。
青梅での出会いや青梅・日本でしかできない経験を楽しみに来青した使節団に、青梅市を大好きになってもらえるよう、心を込めておもてなしをしました。使節団は、滞在中、市内の12家庭にホームステイをして市民との交流を深め、様々なプログラムを通じて日本文化を知りました。
帰国日の5月26日。ホストファミリーと離れがたく、涙を拭いながら感謝を繰り返し伝える使節団の様子から、団員達は青梅市で素晴らしい時間を過ごすことができたのだと感じました。
青梅市で出会えた人々との会話やホストファミリーと過ごした時間は、使節団員にとって、思い出深い、かけがえのないものとなりました。安心して生活できるよう、優しく声がけをし、使節団に寄り添う心配りをしていただいたホストファミリーの皆さまの気持ちは、使節団にしっかり伝わり、みんな青梅ファンになってくれました。
滞在期間中、大勢の方々にご協力をいただき、誠にありがとうございました。
【ホストファミリーと初対面時の写真】
使節団の滞在記
5月18日(滞在1日目) 第19回ボッパルト市青少年友好親善使節団が来青。5年ぶりです!
成田国際空港に飛行機が到着したのは、概ね時間通りでしたが、入国審査までの待ち時間が1時間以上。長時間のフライト後の待ち時間で大変疲れた思いますが、出迎えた私達に笑顔で手を振り、元気な姿を見せてくれました。
大型バスで青梅市へ。
夜8時40分に青梅市役所に到着!
市役所のロータリーに、たくさんの方々が集まり、大きく手を振ってくれているのが、バスの中から見えました。みんな、とても嬉しそうに、手を振り返していました。
出迎え式で、滞在期間中に一緒に過ごすホストファミリーと初対面をしました。
【写真 1枚目:成田空港到着を待つホストファミリー、2枚目:成田空港到着、3枚目:出迎え式】
5月19日(滞在2日目) フリータイム
滞在二日目は、市でのプログラムなく、それぞれがホストファミリーと過ごしました。使節団は、ボッパルト市にいる時からホストファミリーと連絡を取り合い、青梅・日本で何をしたいか相談をしていました。
日原鍾乳洞に行ったり、神奈川県まで遊びに行ったり、ホストファミリーの親戚と一緒に夕食を食べたり、様々だったようです。
5月20日(滞在3日目) 着物着付け、茶道体験、きのこ狩り、市長表敬訪問
午前中、市役所で着物を着付けして、姉妹都市コーナーを見学しました。初めて着物を着て、感激していました。とても似合っています。素敵です。
その後、青梅市御岳にある茶の文化フォーラムに移動して、茶道体験をしました。「菓子はどのように、いつ食べるのか」「茶わんの受け取り方」など作法についてレクチャーを受けてからの体験であったため、上手にお茶をいただくことができました。
日本文化に興味深々な使節団にとって、本格的な茶道の経験は、思い出深いものになるでしょう。
内沼きのこ園で椎茸狩り体験後に、昼食としてもぎ取った椎茸ときのこご飯やピザを食べました。原木栽培について知り、環境にやさしい栽培方法について学ぶ機会にもなりました。
午後3時15分から大勢待市長、島崎議長に表敬訪問をしました。
一人ずつ、日本語で自己紹介をしました。緊張していましたが、全員がやりとげました。OmeBlueトートバッグとポロシャツ、ホットマンの特製刺繍入りフェアトレードタオルをプレゼントしました。次の日から、早速ポロシャツを着てくれていましたよ。
持参したボッパルト市の石を市役所前庭を置く恒例の儀式を行い、友好の鐘を鳴らしました。ボッパルトの石は、絵を書いたり、自分の名前を書いたり、それぞれがペイントをしています。※市役所にお越しの際は、ご覧ください。
ボッパルト市から友好の証として贈られたぶどうの苗木が育ち、立派な木になっている様子を見ました。長きに渡る両市の交流の歴史を再認識していました。
また、市議会が行われる議場と市長室に行き、席に着席したり、直接質問をするなど、”特別な時間”を過ごしました。
5月21日(滞在4日目) 東京観光、ドイツ大使館訪問
浅草観光をするためバスで移動しました。9時30分に雷門に到着し、雷門と浅草寺へ。お水舎てお参りの前に身を清め、煙を浴び、本堂内に入りました。歴史を感じることができる浅草寺に圧倒されながらも、天井や柱の装飾や建造物としての美しさじっくり見ていました。使節団には五重塔も人気で、たくさん写真を撮っていました。
1時間程、自由時間がありました。仲見世通りで、日本人形など日本らしいお土産を買った人もいました。
雷門から歩いて30秒のところにあるお店で昼食をとり、東京スカイツリーに移動しました。
天候は良かったのですが、雲が厚く、残念ながら富士山を見ることはできませんでしたが、近場はよく見えました。使節団はじっくり東京を見下ろしていましたよ。スカイツリーからの眺めを、記録におさめていました。
幸運なことに、エレベーター乗車待ちをしている時に、東京スカイツリーの公式キャラクターである、ソラカラちゃんにも会えました☆
ドイツ連邦共和国大使館では、広報文化専門官ホーボルト・幸夫氏から、お話を伺うことができました。団員の、「他の国の大使館職員との交流はあるのか?」「どのような仕事をしているのか?」などの問いにも、わかりやすく答えていただきました。
また、大使館の建物と並んである大使公邸の庭園もご案内いただきました。美しく管理された庭園では、様々な催し物が行われる場所です。なんと、日本とドイツの友好の鐘がありました。私達は顔を見合わせて、「青梅市とボッパルト市の両市間にも友好の鐘がある!」「友好の鐘より大きい!」と、話をしながら、日本とドイツの友好の鐘を見ました。
鐘を鳴らす経験もさせていただくことができました。数人が協力して、鐘を鳴らしました。
5月22日(滞在5日目) 河口湖富士山パノラマロープウェイ、山中湖花の都公園、忍野八海
世界遺産である富士山が見たい!と、山梨県方面へ。バス移動の最中にも富士山が見えるタイミングもあり、くっきりと富士山が見えるかもしれないと、期待が膨らみました。
河口湖の湖畔から富士山パノラマロープウェイに乗り、絶景パノラマ回廊、天井の鐘、うさぎ神社のある天井山へ行きました。絶景の兆候を期待しましたが、残念ながら雲が・・・。午後ははっきり見えますように!と願いました。
山中湖花の都公園へ。広い敷地内に、癒やしの空間「岩清水の滝」や水遊具、溶岩樹型体験ゾーン、植物園がありました。ネモフィラなどのかわいいお花が咲いている場所があり、じっくり観察しました。
忍野八海へ。富士山の伏流水に水源を発する湧水池で、国の天然記念物であり世界文化遺産である忍野八海を訪れました。忍野八海付近には、茅葺き屋根の家屋も多く残っており、日本の昔の風景を見ることができました。池を見てまわったり、金色の鯉を目撃したり、楽しみました。
忍野八海から青梅市に帰るため、バスに移動しようとした時に、、、やった!美しい富士山を見ることができました。富士山の姿はやはり格別で、パーフェクトの富士山を見ることができた!とみんなで興奮し、感激しました。
5月23日(滞在6日目) だるま作り、青梅総合高等学校で青少年同士の交流、刀鍛冶
だるま作り体験をしました。完成品のだるまをみながら、仕上げていきました。全員、真剣に取り組み、世界に一つだけのだるまを作り上げることができました。願い事ができた時、願掛けをしながら片目を入れ、願いが叶った際に、もう一つの目に筆入れをすると説明があり、みんな頷いていました。
青梅総合高等学校に行き、大変な歓迎を受けました。全校生徒が拍手で迎えてくださり、さらに琴と太鼓の圧巻のパフォーマンスをしてくれました。川口校長をはじめ諸先生方、青梅総合高等学校の皆さん、心からの歓迎をありがとうございました。美しく、繊細で、力強いパフォーマンスは、使節団の記憶にしっかり残りました。
団長のハーゼンアイアー市長のご挨拶の後、全校生徒に対して日本語で自己紹介をしました。とても緊張していたようですが、やりとげることができました。
昼食は、琴と太鼓の部活動をしている生徒の皆さんと一緒でした。同世代同士、会話が弾んでいたようです。自然と笑顔になり、朗らかな表情になる団員達を見て、同世代の交流を図ることができて良かったなと思いました。
昼食後は、3種類の部活動体験をしました。太鼓、琴、農場見学です。各部活の部員の皆さんが一生懸命教えてくれたおかげで、太鼓と琴の上達ぶりはすごかったです。農場では、お米の苗や精米についてお話を伺い、それぞれが部員の皆さんと写真を撮り、会話をしていました。青梅総合高等学校の皆さん、ありがとうございました。
日本の伝統文化や技術に興味のある使節団は、当初から刀鍛冶見学を希望していました。作業している姿がかっこいいと話をしていました。
夜は、青梅・ボッパルト友好協会の皆さんが行う語学講座に、ホストファミリーと一緒に参加しました。「ホームシックにかかっているか?」という質問があり、みんな「ホームシックにはなっていません。ボッパルトの家族には会いたいですが、、、。 」と答え、また、”かけがえのない青梅の家族と会えたこと”や”日本文化を知ることができる、充実した毎日が送れている”と発表していました。
5月24日(滞在7日目) ケーブルカー、武蔵御嶽神社、玉堂美術館、交流パーティ
ケーブルカーに乗車し、御岳山へ。武蔵御岳神社では、宮司さんからお話を伺い、正式参拝をさせていただきました。
長尾平展望台で景色を楽しみました。山々を見渡せる良い天気でした!
お昼は、山香荘で食事をしました。店内には着物などが展示されており、日本が感じられるこだわりの空間は、使節団に好評でした。
下山し、近代日本画の巨匠、川合玉堂氏の作品を展示する玉堂美術館へ。
駐車場から玉堂美術館まで、多摩川を見ながらゆっくり移動しました。
自然豊かで、美しい景観の青梅市を団員に堪能してもらうことができ、嬉しく思います。
なんとカヌーで川下りをしている方がいて、上手くオールを操り、かっこよくターンをする姿を目撃することができました。身を乗り出して見ていた団員達。成功の際は、「オー!!」とみんなで拍手をしていましたよ。
館内を解説付きで案内していただくことができました。どのような功績をし評価をされたのかなど質問をし、熱心に話を聞いていました。人物について正しく知りたいと積極的に専門家に質問をする団員達の様子は、好奇心に溢れていて、本当に素晴らしいと思います。
夜の交流パーティの準備ため、午後4時頃にはホストファミリーに迎えに来てもらいました。交流パーティには、ホストファミリーと一緒に参加しました。
午後6時30分。交流パーティは、S&Dたまぐーセンターで開催されました。
団長のハーゼンアイアーボッパルト市長、ボッパルト市青少年友好親善使節団員、引率のボッパルト市職員マティーナ氏、そして、今回の派遣団を快く受け入れ、家族として接してくださったホストファミリーの皆さん。青梅市大勢待市長、青梅市教育委員会橋本教育長、青梅市議会島崎議長をはじめ市議の皆さま、青梅・ボッパルト友好協会の理事の皆さま、ボッパルト市にある青梅・ボッパルト友好協会アルフレッド・ロース会長、青梅総合高等学校の先生、令和5年8月にボッパルト市に派遣した第18回青梅市青少年友好親善団員、多くの方にご出席いただきました。
おもちつきにも挑戦☆ みんなで美味しくいただきました。
私達に感謝を伝えるため、そして一緒の時間を楽しむために様々なパフォーマンスをしてくれました。
- ピアノ演奏:ルイーザ ルフラー、リーケ クリスティン ミュラー
- アルトサックス演奏:ヘンドリック ビボウ
緊張しながらも、精一杯気持ちを込めて演奏を届けてくれました。本当に素晴らしかった。ありがとう。
- スピーチ:ユルディス クライザー、マーコ ステルツェンバッハ、アンナ ワイド
真剣に、誠実に、青梅市とボッパルト市との交流について想いを伝え、今回それぞれが感じたことを話してくれました。その姿は、青少年交流の素晴らしさそのものであると感じます。本当に素晴らしかった。ありがとう。
団員達に、ドイツの若者達にとってはポピュラーなダンスを教わり、みんなでダンスをしました。交流パーティは、とても盛り上がりました。とにかく楽しかったです。
5月25日(滞在8日目) フリータイム
あっという間に帰国の前日になりました。
本日は、市のプログラムはありません。ホストファミリーと思い思いに過ごしました。
5月26日(滞在9日目) 青梅市〜成田国際空港〜フランクフルト空港〜ボッパルト市までの長旅。
早朝にも関わらず、多くのホストファミリーの皆さんが見送りに来てくださいました。ホストファミリーとの別れ時は、涙涙・・・で、別れを惜しんでいました。ありがとうございました。またね。と、感謝を伝えていました。
ホストファミリーの皆さまは、みんなが楽しい時間を過ごすことができるよう、最大のサポートをしてくださいました。全員が安心して過ごすことができたのは、ホストファミリーの皆さまのおかげです。
また、市民の皆さまの協力があり、使節団は様々な体験をすることができました。今回の経験を活かし、今後の青梅市とボッパルト市の架け橋となり、さらなる友好関係の発展につながることを期待しています。