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歯っ!とする話 〜歯周病(2)歯周病が心臓病の引き金に!?〜
放っておけないお口と全身の関係
「歯肉から血が出る」「口の中がねばねばする」こんな症状は、歯周病のサインかもしれません。じつはこの歯周病、お口の中だけの問題ではなく、心臓病とも深い関係があることがわかっています。
歯周病とは?
歯周病とは、歯の周りの歯肉や歯を支えている骨が、細菌によって炎症を起こし、壊されていく病気です。放っておくと歯がグラグラして抜けてしまうこともあります。成人の約8割が何らかの歯周病にかかっていると言われ、とても身近な病気です。
心臓への影響
歯周病菌は、歯肉の炎症部分から血管の中に入り込むことがあります。この菌や炎症の物質が全身をめぐることで、血管にダメージを与え、次のような病気のリスクを高めると言われています。
- 動脈硬化(血管が硬くなる)
- 心筋梗塞
- 狭心症
つまり、歯周病が進行すると、心臓や血管の病気の原因のひとつになるわけです。
ある研究では、歯周病患者は心筋梗塞を発症するリスクが約2倍になることが報告されています。また、歯周病の重症度が高いほど、心疾患のリスクも高まるという結果も得られています。

毎日のケアと定期診断が大切
歯周病は、早めの発見と正しいケアで防ぐことができます。
次のことを心がけましょう。
- 毎日の丁寧な歯磨き
- デンタルフロスや歯間ブラシの活用
- 定期的な歯科健診とクリーニング
お口の中を綺麗に保つことは、心臓を守ることにも繋がります。
血圧・コレステロール・中性脂肪が高めの人は、これを機に、是非ご自身の「歯ぐきの健康」にも目を向けて心臓病のリスクを下げていきましょう。

