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熱中症についての基礎知識
熱中症とは?
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく動かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。 屋外だけでなく、室内で何もしていない時でも発症し、救急搬送されたり、場合に死亡することもあります。 熱中症の原因・予防については以下のイラストを参照ください。
経口補水液について
~家にある材料で経口補水液を作れます~
熱中症予防のために大切なことは、上に記載したとおり、1日3食バランスよく食べる事や水分をこまめに摂ることです
しかし、脱水症になってしまったら、スポーツドリンクより水分の吸収力が高い経口補水液を補うことが大切です。
<経口補水液の作り方>
水 500ml
砂糖 20g
塩 1月5日g
(お好みでミカンやレモンなどのしぼり汁)
※経口補水液は、糖質もありますが、塩分も多いため、高血圧の方や腎機能が低下している方、食事指導を受けている方などは医師に相談してください。
※スポーツドリンクは塩分補給もできますが、糖質も高いため、糖尿病や虫歯のリスクが高くなります。必要時以外の摂取には気を付けてください。
熱中症を疑う症状と重症度
【重症度1】直ちに応急処置をしましょう。症状が改善すれば受診の必要はありません。
- めまいや立ちくらみ
- 筋肉のこむら返り
- 手足のしびれ
【重症度2】直ちに応急処置をして、口から飲めない場合や症状の改善が見られない場合は受診しましょう。
- 頭痛や吐き気
- 体がだるい、体に力が入らない
- 集中力、判断力の低下
【重症度3】応急処置をして、直ちに119番で救急車を呼んでください。
- 呼びかけに対して反応がおかしい
- 会話がおかしい
- けいれん、普段どおり歩けない
もしもの時の応急処置
- 涼しく、風通しの良い場所で、衣服を緩めて楽な姿勢を取らせる。
- 体を冷やす。(首筋や脇の下、股のつけ根等の太い血管がある箇所に冷たいタオルや保冷剤を当て、うちわや扇風機で風を送ると、効果的に冷やすことができます。)
- 応答や意識がはっきりしているなら、経口補水液かスポーツドリンク等を飲ませ、脱水症状に改善に努めます。
(注)以上のような対応を取っても改善しない、水分を自力で取れない場合は、すぐに救急車搬送を。
東京消防庁救急相談センター♯7119
救急車を呼んだほうがいいか判断に迷った場合には、東京消防庁救急相談センター(24時間受付)へご相談ください。
携帯電話、PHS,プッシュ回線からは♯(シャープ)7119へ、ダイヤル回線からは042-521-2323へかけてください。
暑さ指数(WBGT)を用いた予防
暑さ指数(WBGT)は熱中症を予防する事を目的として1954年にアメリカで提案された指数で、労働環境や運動環境の指針として有効であると認められ、ISO等で国際的に規格化されています。
人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目し、次の3つの要素を取り入れて算定されます。
1:湿度 2:日射・輻射(ふくしゃ)など周囲の熱環境 3:気温
暑さ指数 (WBGT) |
注意すべき 生活活動の目安 |
注意事項 |
---|---|---|
危険 (31以上) |
すべての生活活動で おこる危険性 |
高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
厳重警戒 (28以上31未満) |
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 | |
警戒 (25以上28未満) |
中等度以上の生活 活動でおこる危険性 |
運動や激しい作業をする際は定期的に十分に休息を取り入れる。 |
注意 (25未満) |
強い生活活動で おこる危険性 |
一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。 |
「熱中症予防情報サイト」(環境省)
全国の暑さ指数 ↠ https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php<外部リンク>
関連リンク
- 環境省「熱中症予防情報サイト」<外部リンク><外部リンク>
- 気象庁「熱中症から身を守るために」<外部リンク><外部リンク>
- 厚生労働省「熱中症を防ぐために知っておきたいこと」<外部リンク><外部リンク>