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記事ID:0001783 更新日:2019年10月28日更新 印刷画面表示 <外部リンク>

平成29年度施政方針演説

平成28年青梅市議会定例会平成29年2月定例議会が、平成29年2月20日から開かれました。この議会には、平成29年度の一般会計予算などの議案が上程されています。浜中市長は、市議会の初日に平成29年度の施政方針を発表しましたので、ここに全文を掲載します。(本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。)


平成29年2月定例議会の開会にあたりまして、新年度の市政運営に対します施政方針を申し上げ、議員各位をはじめ広く市民の皆様のご理解を賜りたいと存じます。

昨年、「青梅市まち・ひと・しごと創生総合戦略」との整合を図るとともに、社会経済情勢の変化を反映すべく、「第6次青梅市総合長期計画」の改訂を行ない、市議会の議決をいただきました。

新たに掲げた目標人口や財政見通しのもと、市長就任2年目を迎える本年、思いを新たに、行財政運営に取り組み、あらゆる世代が訪れたい、暮らしたい、住み続けたいと思っていただけるまち、すなわち将来都市像に掲げる、「みどりと清流、歴史と文化、ふれあいと活力のまち」の実現に向けて、市民の皆様とともに、着実に歩みを進めてまいります。

政策を進める前提となる本市の新年度予算について、一般会計の規模は、前年度比1.8パーセント減の485億円といたしました。
後年度への負担を極力抑えることを念頭におき、財政調整基金の取り崩しは行なわなかったところであります。

一方、厳しい財政状況にあっても、事業の選択と集中のもと、活力ある魅力的な青梅を目指すべく、積極的に推進すべき取組、これを重点事業と位置付けました。

重点に掲げる事業の第一は、梅の里の再生・復興に向けた取組であります。

昨年10月、国から梅郷と和田町地区での梅の再植栽が認められ、まさに、「梅の里復興元年」とも呼ぶべき節目の年となりました。
11月には、復興に向けた第一歩として、3年前、全伐採を行なった梅の公園で植樹式を行ないました。本年3月には、梅まつりを復活いたします。
新年度も引き続き、梅の公園の再植栽等の整備や中道梅園などへの再植栽を行ない、観光地としての面的な整備に取り組み、日本一の観梅の名所としての再生・復興を着実に進めてまいります。
各農家についても、梅のジョイント栽培の早期成園化技術等による栽培を支援してまいります。
梅の里の再生・復興への道のりは、まだまだ険しいものがありますが、今後も、国・東京都と連携を図りながら、青梅市内全域でのウメ輪紋ウイルスの根絶、そして、これまで以上の梅の里の実現に向け、引き続き、全力で取り組んでまいります。

重点事業の第二は、圏央道青梅インターチェンジ北側の整備に向けた取組であります。

新年度は、農業振興地域・農用地区域の市街化編入等の手続きを進めるにあたり、課題を解決するために、農業振興にも取り組み、生産性の向上を図ってまいります。
そして、開発と農業振興のバランスを取り、さらに事業のスピードを上げるため、東京都に専門的な人材の派遣も要請しております。その人材を中心に、新たな観点から取組を進めてまいります。
これを機に、地権者が進める環境アセスメントや、企業誘致、合意形成等の取組を支援するなど、より具体的に事業を進めることで、残されたフロンティアである当該地区に、一日も早く物流を中心とした企業を誘致したいと考えております。

第三に、子育て支援に向けた取組であります。

首都圏共通の課題である待機児童の解消に向けて、これまで積極的に保育所の施設整備を進め、入所定員増を図ってまいりました。その取組の成果として、待機児童ゼロが現実的なものとなってまいりました。今後も、施設整備を支援するなど定員増に向けて保育所に働きかけてまいりたいと考えております。
また、近年、保育ニーズが高まっている学童保育所については、本年度、大門こどもクラブの新設や民間学童保育所の設置を進めてまいりました。新年度においても、手綱を緩めることなく、待機児童の解消を目指し、今井こどもクラブにおいて定員増を図ってまいります。

第四に、公共施設の再編・整備に向けた取組であります。

公共施設等の中長期的な維持管理に関しては、財政の見通しが厳しい状況にあるなかで、今後の人口動向や将来のまちづくりを見据え、持続的な経営を進めていくことが重要であります。本年度策定いたします「青梅市公共施設等総合管理計画」にもとづきまして、公共施設等の最適な配置の実現に向けて、総合的、計画的に推進してまいります。

第五に、青梅ならではの農業振興、観光振興に向けた取組であります。

学校給食センターでは、1月に青梅産米の日を定め、市内小中学校の給食に、木野下地区で収穫された地元産米キヌヒカリを提供いたしました。
私は、都心近郊にありながら、地方としての側面を持つ青梅において、農業や観光はその磨き方によって、経済的側面、人的側面から地域振興に資する大きな強みがあると考えております。
こうした認識のもと、後程、農業・観光分野で申し上げる諸施策を官民連携で知恵を出し合い、効果的に推進することで、青梅ならではの農業振興、観光振興に取り組んでまいります。
新年度は、ただ今申し述べました施策・事業に重点的に取り組むとともに、時代の変化を踏まえた総合長期計画に掲げる施策をバランスよく推進してまいります。

それでは、先に掲げた重点事業のほか、新年度に取り組む施策の主なものにつきまして、第6次総合長期計画の柱に沿い申し述べさせていただきます。

まず、「みんなが参画し協働するまち」について申し述べます。

1月に青梅市と青梅市自治会連合会は、連携基本協定を締結いたしました。これを踏まえ、長年にわたり協力関係を積み重ねてきた自治会連合会と市との更なる連携強化を図ってまいります。
活動拠点となる自治会館にかかる自治会の負担軽減を図るため、新年度に自治会館の敷地借上料にかかる補助を新設し、地価に関わらず、同程度の負担となるよう、地域差による賃料負担の軽減を図ってまいります。
また、成木5丁目会館の建て替えについても支援を行なってまいります。

女性が輝く社会は、青梅ならではの地方創生の目指す姿の一つであります。
新年度、女性リーダーや管理職等を対象としたマネジメントスクールの実施、地域内連携を目的とした女性が活躍できる環境づくりのためのセミナーなどを通じ、企業現場で活躍する女性のロールモデルづくりを進めてまいります。
また、女性活躍推進法の趣旨を踏まえるとともに、ワーク・ライフ・バランス、社会のあらゆる場面における男女平等参画を目指し、平成30年度を初年度とする「第六次青梅市男女平等推進計画」を策定してまいります。

次に、「文化・交流活動がいきづくまち」について申し述べます。

青梅市民会館は、新たな生涯学習拠点に生まれかわるため、この3月末をもちまして閉鎖いたします。
市では、3月30日、31日に、市民団体と協力して、記念イベント「ありがとう!青梅市民会館」を実施いたします。ステージプログラムやメモリアル展示、記念セレモニー等を実施する予定ですので、ぜひ、足をお運びください。
青梅市民会館の跡地に建設予定の新生涯学習施設につきましては、青梅市民センターや、永山ふれあいセンター、釜の淵市民館等の各種機能を集約化・複合化し、中心市街地の活性化にも寄与する新たな拠点として整備すべく、実施設計を進めてまいります。

スポーツや文化活動などを通じ、次代を担う青少年の健全育成に継続的に取り組んでいる青少年健全育成団体につきましては、これらの活動を応援するとともに子育て支援の観点も踏まえ、本年7月使用分からの施設使用料を免除することといたしました。

次に、スポーツ・レクリエーションについてであります。
昨年6月、青梅市はドイツ連邦共和国のホストタウンに登録されました。
これは、姉妹都市であるボッパルト市との50年以上にわたる交流の賜物であります。
このホストタウンの取組を契機として、東京大会の前後にわたり、スポーツ・文化等多様な国際交流を促進してまいります。
新年度は、このホストタウン事業を推進するため、官民連携のもと、日本・ドイツ両国の食と文化等を紹介する青梅オクトーバーフェストを開催する予定です。
更に、諸外国の方と青梅市民の交流を目的とした、リバースポーツや農業体験など、地域資源を活かした体験活動をはじめ、海外メディアを招待して青梅を知っていただくきっかけを作るとともに、観光資源等の情報発信へと繋げていきたいと考えております。

御岳渓谷へのカヌースラローム競技のキャンプ誘致につきまして、昨年のドイツナショナルチームに続き、先月には、ロシアナショナルチームのヘッドコーチに対し、事前キャンプの実施を強く働きかけたところであります。今後も機会を捉え、私自らの経験を活かしたトップセールスを行ない、世界に向けて積極的にPRしてまいります。

次に、「都市基盤が整う魅力あるまち」について申し述べます。

昨年6月、「青梅市中心市街地活性化基本計画」が内閣総理大臣の認定を受けました。これまでの取組を踏まえ、株式会社まちつくり青梅や青梅商工会議所、地域の関係者や商店会と連携を深めるとともに、核事業の一つである青梅駅前地区市街地再開発事業の実施に向けて準備組合の支援に取り組むなど、中心市街地の活性化を着実に進めてまいります。

先週、小池都知事と青梅のまちづくりについて意見交換いたしました。
私は、知事との対談の中で、都心からのアクセスも良好な中心市街地に近接する青梅の森や釜の淵の多摩川を、都と連携しながら、その魅力を高めていけないかと提言いたしました。こうした地域資源の有効活用こそが、都心近郊にありながら、豊かな自然を有する青梅ならではの中心市街地活性化の姿ではないかと考えております。今後も、視野を広く、多面的に地域資源を見つめ、青梅の魅力を引き出してまいります。

ケミコン跡地の利活用につきましては、「青梅市公共施設等総合管理計画」を踏まえ、複合施設としての新市民ホールのあり方や、官庁施設の集約化などの方向性について、市の財政に極力負担をかけず、利便性の高い施設となるよう検討を進め、利活用構想を策定したいと考えております。

道路網、公共交通についてであります。
国道および都道につきましては、国・東京都と連携し整備を進めており、特に千ヶ瀬バイパスの延伸事業につきましては、事業が大きく前進いたします。
また、市道につきましては、青梅3・5・24号根ヶ布・長淵線の擁壁工事を引き続き進めるとともに、青梅3・5・5号新奥多摩街道線、青梅3・5・26号永山グランド線等につきましても、計画的な整備を推進してまいります。
併せて、橋りょう等の老朽化対策、生活道路の整備を着実に進め、市民の安全・安心を確保してまいります。

新年度、「青梅市公共交通基本計画」にもとづき、今井地区において、サイクルアンドバスライド事業を開始いたします。
バスの乗り入れが難しく、バス停から遠い地域にお住いの方々に対し、今井地区の市有地に自転車の駐輪スペースを設けることで、バス乗車に対する利便性向上と公共交通の利用促進を図ってまいります。
下水道事業につきましては、御岳山住宅地区整備のため、御岳登山鉄道の滝本駅付近から御岳山駅に向け、新年度から3か年でケーブルカーの軌道脇に連絡管を整備してまいります。

次に、「活気ある産業で雇用が生まれるまち」について申し述べます。

本年度、社会環境や経済状況の変化に柔軟かつ的確に対応し、これからの商工業の振興に関する施策を計画的に推進していくために「青梅市商・工業振興プラン」の策定に取り組んでおります。
新年度は、このプランにもとづき、地域商工業者の活力強化と経営環境の改善を図り、地域の活性化を目指してまいります。

次に、農業振興についてであります。
新年度は、遊休・低利用農地を活用する意欲的な農業者等の取組を支援し、農地の利用促進を図ってまいります。また就農意欲のある新規就農者を支援し、就農者の定着促進を図ってまいります。
今寺天皇塚水田においては、地籍調査を行ない、境界の確定作業を進めてまいります。この成果を踏まえ、遊休農地の解消と農地の集積を図ることにより、農産物の生産性の向上を目指してまいります。
また、自然に親しみながら、農業への理解を深め、体験することのできる貴重な場である花木園について、新年度は、老朽化したかまどの改修や新設などを実施し、より利用しやすい環境づくりを進めてまいります。

観光振興についてでありますが、本年度、青梅発の戦略的な観光客誘致等を図るため、「青梅市観光戦略創造プロジェクト」として、観光実態の分析・把握を行ない、観光のみならず幅広い関係者と議論を行なってまいりました。この共有された観光戦略の方向性に沿って、新年度、新たに事業を実施・検証することで更なる青梅市の観光振興を目指してまいります。
また、昨年、青梅市親善大使に任命いたしました篠原ともえさんには、ご自身が出演するテレビ番組のロケを青梅市で行なうなど、PRに取り組んでいただきました。昨日開催されました第51回青梅マラソン大会においても、ご協力いただいたところであります。
3月の吉野梅郷観梅市民まつりにも、ご出演いただくことになっており、引き続き、青梅市親善大使である篠原ともえさんと連携しながら、市の魅力を広く発信し、市のイメージアップを図ってまいります。

次に、「持続的な行財政運営ができるまち」について申し述べます。

私は、市長就任以来、常々、職員に対し笑顔で親切心を持った市民対応を指示してまいりました。職員一人ひとりの意識を高め、おもてなしの心を持った市民対応を定着させてまいります。
また、市民対応に加え、市民生活における利便性の向上についても努めてまいります。
その取組として、これまで自動交付機で行なってまいりました住民票の写しと印鑑登録証明書の発行を、新たに市民税課税証明書と戸籍証明書を加え、マイナンバーカードを利用したコンビニエンスストアでの交付サービスへと切り替え、本年12月よりサービスを開始してまいります。

健全な財政運営は、行政運営の根幹であります。
平成29年度決算における地方公会計基準の適用に向けて、全庁的な理解を促進するなど、万全の準備を整えてまいります。

モーターボート競走事業は、本市に与えられた貴重な財源であります。これまで準備を進めてまいりました外向発売所については、本年10月の開設を目指し取り組んでまいります。
これをひとつの足掛かりとして、私自ら積極的なトップセールスを行ない、関係団体等のご理解・ご協力をいただきながら、収益の倍増を目指してまいります。

次に「次代を担う子どもをみんなで育むまち」について申し述べます。

子育て環境の充実についてであります。
新たに、市外の認証保育所利用者の保育料の補助制度を創設し、広域的な保育所利用に対する支援の充実を図ってまいります。
公共交通機関を利用して公立小学校に通学する児童を対象とした通学費補助制度につきましては、新年度から対象を中学生に拡大し、子育て世帯の負担軽減を図ります。

妊娠期において、保健師などとの相談の機会に結び付けるためのツールとして、育児パッケージの贈呈を本年度開始し、大変好評をいただいております。
これを継続的に取り組み、妊産婦との顔の見える関係を構築し、子育てに関する不安や心身の不調の早期発見・未然防止へと繋げる、いわゆる切れ目のない子育て支援の端緒としてまいります。
子育て世代のニーズや日頃感じている課題に対し、効果的・多角的な対策を講じ、安心して子育てができる環境づくりを進め、子育て世代に選ばれるまちを実現し、子育て世代の転出超過を打破してまいります。

次に、児童・生徒の教育環境の充実についてであります。
本年度、市内全地区での実施を実現した青梅サタデースクールを引き続き実施し、児童・生徒の基礎的・基本的な知識を身に付けることで青梅市全体の学力向上に取り組みます。

本年度、図書室へのエアコン設置について中学校全校に設置を完了いたしました。新年度は、小学校全校の図書室にエアコンの設置を進めてまいります。
さらに、小学校3校でトイレ改修を実施し洋式化を進め、教育環境の充実を図ってまいります。

発達障害のある児童の状態に応じ、在籍校での個別指導や小集団指導が実施可能となる特別支援教室につきましては、新年度、小学校7校で整備を進め、全校設置に向けて整備を加速いたします。

次に、「福祉が充実したまち」について申し述べます。

高齢者福祉につきましては、4月から介護予防・日常生活支援総合事業を開始いたします。要支援者等の多様な生活支援のニーズに対応するため、地域の実情に応じた多様なサービスを提供し、住み慣れた地域で自分らしい暮らしが実現できる地域づくりを目指してまいります。
また、高齢者が生きがいを持って暮らし続けていける環境と、それを地域全体で支え合える仕組みづくりなどを推進するため、第7期の「青梅市高齢者保健福祉計画・青梅市介護保険事業計画」を策定いたします。
更に、「元気高齢者の輝く街、青梅」を目指し、高齢者憲章の策定に向けた検討を進めるとともに、高齢者の活躍の場の拡大を進めてまいります。

青梅市シルバー人材センターにつきましては、千ヶ瀬町1丁目地内に移転いたします。元気な高齢者の皆様には、新しい建物でこれまで培ってきた多様な経験・技術を存分に発揮していただきたいと思います。

障害者福祉につきましては、新年度、「第5期青梅市障害福祉計画」と併せて、児童福祉法の一部改正に伴い「第1期青梅市障害児福祉計画」を追加し策定いたします。障害児の健やかな成長を支援する体制の構築に努めてまいります。

自立センターの施設老朽化対策につきましては、空調関連施設の更新を行ない、利用者への支援環境の充実を図ってまいります。

生活保護につきましては、保護の適正実施に努めるとともに、自立促進に向けた取組を進めてまいります。
新年度、新たに生活困窮者および生活保護受給者のお子さんに対し学習支援を行ない、その保護者には学習環境の改善相談や進路相談を行なう学習支援事業を実施いたします。また、収支のバランスが崩れている方や多重債務を抱えている方などに対し、家計相談支援事業を実施いたします。

次に、「みんなが元気で健康なまち」について申し述べます。

市民一人ひとりに対し、日頃からの自主的な予防・健康づくりを促すため、青梅市医師会、青梅市歯科医師会および青梅市薬剤師会と連携し、「青梅市健康増進計画」および「青梅市食育推進計画」の一層の推進に努め、健康寿命の延伸、生活習慣病予防など、市民の健康増進を図ってまいります。
新年度は、白血病等への対応として、新たに骨髄ドナー支援制度を開始いたします。骨髄ドナーとなられる方の負担軽減を図るため、骨髄ドナーやその勤務先に対する支援を行ない、ドナー登録および骨髄移植の普及に努めてまいります。

市立総合病院につきましては、西多摩医療圏の高度急性期・急性期医療を担う唯一の中核病院として果たすべき役割を認識し、地域医療機関と相互の連携を図りながら、地域住民に対し切れ目のない医療体制を構築してまいります。
長年の課題でありました新病院建設につきましては、本年度策定する新病院基本計画を踏まえ、基本設計に着手してまいります。
また、地域完結型医療における中心的役割を担う地域医療支援病院の承認を目指した取組を進めてまいります。

次に、「安全で快適に暮らせるまち」について申し述べます。

今月、青梅建設業協会とこれまで結んでいた協定内容を見直し、災害発生時の道路の緊急点検や応急措置など、新たな内容を盛り込んだ災害時における応急対策業務に関する協定を締結いたしました。
市民の安全・安心な生活を守るため、引き続き災害時応援協定の拡充を図り、万一に備えた防災・減災対策を強化してまいります。

防災行政無線の難聴地区対策につきましては、本年度、個別簡易受信機を活用し、難聴地区の解消に向けた試行的運用を図れるよう準備を進めております。
新年度は、この運用結果を踏まえて、特に優先度の高い北部地区の土砂災害警戒区域および子局の音が聞こえづらい難聴地区を対象として、希望世帯に個別簡易受信機を無償で貸与することにより、必要とする情報を速やかに提供し、難聴地区の解消に努めてまいります。

周辺の住環境に悪影響を及ぼすことが懸念されております空家等につきましては、今後、空家等を起因とする諸問題から市民の快適な住環境を守るため「青梅市空家等対策計画」を策定いたします。この計画にもとづき、地域や事業者、関係機関と連携を図りながら、空家等の発生予防、利活用の促進など空家等対策を総合的かつ計画的に推進してまいります。
また、周辺に著しく悪影響を及ぼす特定空家等につきましては、市が緊急的に危険性を除去する制度を検討してまいります。

市営住宅につきましては、計画的に耐震化および長寿命化を進めており、新年度では千ヶ瀬第3住宅1号棟の耐震補強および外壁工事等を実施いたします。
引き続き入居者の安全・安心な生活の確保に努めるとともに、適切な維持管理を図ってまいります。

次に、「自然と共生し環境にやさしいまち」について申し述べます。

本年度より、「第2次青梅市環境基本計画」で掲げた重点アクションの一つ、生物多様性の保全の具体化に向け、「青梅市生物多様性地域戦略」の策定を開始しております。
平成30年度の計画策定に向け引き続き、生き物調査を行なうほか、具体的な施策の検討等を進めてまいります。

墓地の在り方につきましては、市民意識調査等の結果により、合葬式墓地等の新たな形態の墓地に関するニーズが高まっていることが確認されました。
このアンケート結果等を踏まえまして、青梅市墓地公園における樹林墓地の設置に向け、新年度、具体的な設計を行なってまいります。

ごみ減量の取組の一環といたしまして、家庭で余っている食べ物を持ち寄り、NPO等に寄付するフードドライブ活動をイベント等で積極的に推進してまいります。

以上、新年度の市政運営に当たり、主な施策について申し述べさせていただきました。

本日から今週の金曜日まで、市役所1階ロビーにおいて、オリンピックフラッグおよびパラリンピックフラッグの展示を行なっております。
このフラッグは、先週末、シドニーオリンピックのマラソン金メダリストの高橋尚子さんから、私が引き継ぎを受けたものであります。
また、昨日、本市出身アスリートのお二人、北京オリンピックカヌースラローム4位の竹下百合子さん、ロンドンパラリンピックゴールボール金メダリストの若杉遥さんに、それぞれの旗を手にして、パレードをしていただきました。
フラッグに記された五輪を見つめておりますと、「東京に再びオリンピックがやって来る。」との思いを改めて実感するところであります。
待ち焦がれたものがやって来る喜び、私はこの思いを昨年、本市において、市民の皆様と共有することができました。
7年ぶりに青梅の地に希望の苗となる梅を植栽できたことであります。
このたび、市内の小学生から、梅の里の再生・復興に向けた青梅市の合言葉を募集いたしましたところ、子ども達から534の熱いメッセージをいただきました。

「咲かせよう!僕らの夢と梅の花」

これは最優秀賞に選ばれた、第五小学校5年、大宮愛未

さんのキャッチフレーズであります。
梅の里の再生・復興にかけた大宮さんの熱い思いが伝わるメッセージであります。私は、今回いただいた500を超えるメッセージの一つ一つに込められた思いを胸に、青梅の将来を担う子どもたちのためにも、みんなの夢と、梅の花を咲かすべく、全力で梅の里の再生・復興に取り組む思いを強くしたところであります。

そして、本市のまちづくりにおいても、将来を見据え、市民の皆様、関係者の皆様とともに、本市が有する優れた地域資源を磨き、青梅の魅力として開花させ、活力ある青梅へと実を結んでまいります。

議員各位をはじめ、市民の皆様のご支援、ご協力を心からお願い申し上げ、私の施政方針を終らせていただきます。
長時間のご清聴、誠にありがとうございました。

みなさんの声をお聞かせください

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