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記事ID:0064453 更新日:2023年2月17日更新 印刷画面表示 <外部リンク>

令和5年度施政方針演説

令和4年青梅市議会定例会令和5年2月定例議会が、令和5年2月17日から開かれました。この議会には、令和5年度の一般会計予算などの議案が上程されています。浜中市長は、市議会の初日に令和5年度の施政方針を発表しましたので、ここに全文を掲載します。(本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。)


令和4年青梅市議会定例会 令和5年2月定例議会の開会に当たりまして、新年度の市政運営に対します施政方針を申し上げ、議員各位をはじめ、広く市民の皆様の御理解を賜りたいと存じます。

新型コロナウイルスの国内初の感染者が確認され、3年が経過いたしました。

この間、ワクチン接種を進め、感染による致死率は低下してきたものの、今なお、連日、感染者が確認され、高齢者をはじめとして、日々、尊い命が失われております。お亡くなりになられた方々、御家族の皆様に、心よりお悔やみ申し上げます。

今月6日、トルコ南部を中心とする大きな地震が発生いたしました。この地震により甚大な被害を受けたトルコ、シリアの両国では、現在までに4万人を超える方が亡くなられ、今なお、多くの行方不明者の捜索が続けられております。

犠牲になられた方の ご冥福をお祈りいたしますとともに、被害に遭われた方へ、お見舞い申し上げます。

昨年を振り返りますと、2月に、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まりました。1年が経過する今もなお、ウクライナでは激しい攻撃が続いています。この軍事侵攻によるウクライナ危機は、エネルギー価格の高騰をはじめ、世界的なインフレ等、多くの負の連鎖を招くこととなりました。

日本においても、原油価格の高騰、相次ぐ食料品の値上げなど、市民生活にも大きな打撃が与えられております。

平和の尊さ、大切さを、改めて強く思うとともに、一日も早く平穏な日々が訪れることを願っております。

一方、カタールで開催されたサッカーワールドカップでは、日本代表イレブンが強豪国を相手に目覚ましい活躍をし、決勝トーナメントへ進出したことは、日本中に大きな希望と勇気を与えてくれました。この大会で活躍した選手達の多くは、幼少期から、それぞれ生まれ育った地域でサッカーと出会い、地元の学校やクラブチームで、先輩や仲間たちと日々の練習に励んで、Jリーグや世界各国のトップリーグへと羽ばたき、活躍されています。

こうした一人ひとりが、自らの力を信じて、決して諦めることなく、夢と理想に向かって努力を積み重ねてきた力の結晶が、正に今回の成果につながったものだと思います。

本市におきましては、一昨年から策定に取り組んでまいりました、「第7次青梅市総合長期計画 基本構想・基本計画」につきまして、昨年12月の市議会定例議会におきまして、議決をいただきました。

「守り、受け継ぐべきもの」と「変えていくべきもの」との調和を図り、地域資源を活用した、持続可能なまちづくりを推進していくとともに、市政運営を自律的かつ継続的に経営的観点を持って推進するための「総合指針」、また、多様な主体との連携・協働によるまちづくりを進めるための「共通目標」として策定いたしました。

今もなお、新型コロナウイルス感染症は終息しておりませんが、新たな日常における生活様式に配慮しつつ、3年ぶりに第55回記念となる「青梅マラソン大会」や、ウメ輪紋ウイルスからの再生・復興を成し遂げた「吉野梅郷梅まつり」など、多くのイベントを“ウイズコロナ”の中で開催してまいります。

青梅市が再び、活気に満ちた、元気な姿を取り戻していけることを、強く信じております。

新年度は、「第7次青梅市総合長期計画」のスタート、一年目の年となります。

この計画に掲げる各施策について、積極果敢に取り組んでいくために、大幅な組織・機構の再編をいたします。

また、一般会計当初予算では、「経験と行動力を活かし、愛する郷土・青梅を守り、育て、さらに飛躍させていく予算」として編成し、過去最大となります544億円を計上いたしました。

 

それでは、新年度に取り組む主な施策について、「第7次青梅市総合長期計画」の各施策の分野に沿って申し述べます。

はじめに、「健康・医療・福祉」について申し述べます。

市民一人ひとりがこころも体も健康に、生涯にわたって現役であり、いきいきと安心して暮らしていくことが私の願いでもあります。私はその願いを実現すべく、「生涯現役で過ごす健康寿命日本一のまち」という高い目標を掲げ、身体的にも精神的にも社会的にも全てが満たされていることを意味する「ウェルビーイング」を目指してまいります。

健康づくりでは、スマートフォンアプリを活用し、日々のウォーキングや、健康教室などのイベント参加、健康診査の受診などに応じて、ポイントを付与し、貯まったポイントに応じて商品がもらえるなど、健康ポイント事業を実施し、日常生活の中にワクワクさを取り入れながら、適度な運動の習慣化により、健康寿命の延伸につなげてまいります。

予防接種では、近年、増加傾向の帯状疱疹について、発症率が高い50歳以上の人を対象に、新たに、予防接種にかかる費用助成を開始し、重症化予防に努めてまいります。

地域共生社会の実現を図るためには、こども・障害・高齢・生活困窮といった分野別での支援体制では対応しきれないような複雑化・複合化した支援ニーズに対応する包括的な支援体制の構築が求められております。

新年度は地域福祉コーディネーターを増員し、包括的な相談支援体制をさらに強化してまいります。属性を問わない相談支援、世代や属性を超えた交流の場や居場所の確保、社会への参加支援を一体的に実施する重層的支援体制の整備も進め、誰もが地域の中に居場所があり、孤立することなく、地域全体で見守り、支え合う社会を構築してまいります。

高齢者の生きがいづくりでは、現在、市内に4か所ある地域サロンを6か所に拡充し、より気軽に立ち寄れる地域の交流の場として整備いたします。

住み慣れた地域でいつまでも安心して自分らしく暮らしていける地域包括ケアシステムの構築を実現するため、生活支援コーディネーターを中心に、地域住民による緩やかな見守りや地域での支え合い活動を推進し、高齢者の社会参加を促す取組を引き続き行ってまいります。

また、スマートフォンを所有していない高齢者向けに、一定期間スマートフォンを貸与し、定期的に操作講習会を開催することで、デジタル機器に慣れ親しむ機会を創出してまいります。

虐待防止の推進については、虐待・暴力の防止等に関する条例を制定し、あらゆる暴力のない、誰もが安心して暮らせるまちの実現を目指してまいります。

新病院建設については、着々と工事が進み、いよいよ本年11月に新病院本館がオープンいたします。

また、病院名称を「市立青梅総合医療センター」へと変更し、高度急性期医療、高度専門医療の更なる強化・拡充を進め、手術支援ロボット「ダビンチ」の導入など、より高度で、専門的な機能に対応した新たな施設として、良質な医療環境を提供してまいります。

国民健康保険事業では、出産育児一時金を、本年4月以降、1件当たり42万円から50万円に増額し、出産時の経済的負担を軽減し、安心してこどもを産み育てられるよう、支援してまいります。

 

次に、「こども・若者・教育・子育て」について申し述べます。

全てのこどもや若者たちが、未来に希望を持ち、生きる力を身につけながら、前向きに取り組み、学校や地域ぐるみで応援するような社会の実現に向け、子育てに対して、多くの理解と協力が得られることを目指してまいります。

国では、こども政策を更に進めていくため、4月からこども家庭庁を設立します。本市では、これに合わせ、こども家庭部の組織を再編し、4月から健康センター内に、 こども家庭センターを設置し、妊娠から出産、子育て期にかけて切れ目のない支援を行う体制をこれまで以上に充実させるなど、こどもに関する施策の実施体制を強化してまいります。

こどもを産み育てる人への支援といたしまして、妊娠届と出生届のそれぞれのタイミングで、「出産・子育て応援ギフト」を贈る「経済的支援」を実施することにより、面談や相談の機会を増やし、妊娠や子育て中の人たちの不安の解消などに努めるとともに、必要な支援に繋げる「伴走型相談支援」を一体的に実施し、安心して子育てできる環境の一助としてまいります。

また、4月から開始予定の高校生等医療費助成につきましては、すでに申請受付を進めております。対象となるこどもたちが、安心して医療が受けられるよう、本制度を着実に実施してまいります。

保育、幼児教育環境の整備を促進するため、かすみ保育園および青梅幼稚園の園舎建替えを支援してまいります。

ひとり親家庭への支援につきましては、これまで行ってきました母子・父子自立支援員による相談や「ひとり親家庭サポート講座」の取組に加え、昨年度に連携協定を締結いたしました「一般社団法人日本シングルマザー支援協会」との新たな取組として訪問型の個別相談を行う、「ひとり親家庭等訪問相談事業」を開始し、よりきめ細やかなサポートを実現してまいります。

日経x(クロス)woman(ウーマン)と日本経済新聞社による「共働き子育てしやすい街ランキング 2022」において、本市は全国で12位にランキングされ、3年連続で全国20位以内に位置づけられました。順位の上下動に一喜一憂することはありませんが、こうした客観的指標に基づく評価をしっかりと捉え、今後の施策展開に活かしていきたいと考えております。

東青梅1丁目地内諸事業用地に建設予定の文化複合施設に、こども・若者の居場所や、子育て支援の拠点となる「大型児童センター」の設置に向け、検討を進めてまいります。

青梅に産まれ、育つこども達、一人ひとりの個性を最大限に伸ばし、未来を切り拓く力を身に付けられる環境を整えることが、私の使命であると認識しています。

新年度には、立川にオープンした革新的な体験型英語学習施設の活用を図り、グローバル人材の育成を支援してまいります。

また、全ての小中学校の体育館に空調設備を整備し、一年を通じて、安全かつ快適に運動ができる環境を整えてまいります。

 

次に、「自然・環境・エネルギー」について申し述べます。

本市の強みであり、市民の誇りである美しい山や渓谷などの自然環境を守り、次世代へ受け継ぐとともに、2050年までのゼロカーボンシティ実現に向けて、市民、事業者等と一体となって取り組んでまいります。

新年度は、「地球温暖化対策実行計画」の区域施策編を改訂し、市民、事業者、行政が共通のゴールに向け取り組むことができるよう、具体的な目標をお示しいたします。

また、本年度には複数の事業者とゼロカーボンシティの実現に向けた連携協定を締結いたしました。今後もこのような連携体制を広げていくとともに、各事業者と協議を重ね、具体的な事業展開につなげてまいります。

地球温暖化対策の具体的な事業につきましては、市民センターにおいて、体育館も含め、全ての照明をLED化いたします。体育館の照明点灯までの時間短縮による、利便性の向上を図るとともに、市民センター全体として、更なる省エネルギー化を進めてまいります。

既存住宅を対象に、高断熱窓への改修を支援し、家庭での省エネルギーを推し進めるとともに、快適な生活環境の確保を図ってまいります。

西部地区の観光拠点である吉川英治記念館に、電気自動車等が充電可能な設備を設置し、観光地における電気自動車の受け入れ環境を整えてまいります。

公用車につきましては、引き続き、二酸化炭素排出量の削減のため、ガソリン車から電気自動車への更新を順次進めてまいります。

公用車等駐車場に太陽光パネルを設置し、ここで得られる電力を公用車に使用することで、電力消費量を減少させるとともに、災害などによる停電時の自立型電源の確保を目指してまいります。

東青梅1丁目地内諸事業用地の利活用においては、最先端技術による省エネルギー化の実現を目指し、基本計画の策定を進めてまいります。

市内に大きく広がる森林につきましては、森林が持つ公益的機能を維持するために、森林環境譲与税や森林経営管理制度等を活用し、適正な管理を図ってまいります。

森林の管理や活用につきましては、様々な主体との連携、協力が必要と認識しており、新年度には、杉並区との連携により、市が所有する黒仁田山林の整備を始めます。今後は、この連携を継続、発展させていくとともに、森林を持たない自治体との連携を広げていきたいと考えております。

リサイクルの推進については、令和3年度から5年度までの3か年をかけ、リサイクルセンター基幹的設備改良工事を実施しております。新年度には、せん定枝設備や破砕機の主要部品の更新等を実施し、施設の延命化とともに、省エネルギー化による二酸化炭素排出量3パーセント以上の削減を目指してまいります。

また、更なる資源化を推進するため、「ごみ減量・リサイクル通信」にプラスチックごみや資源ごみへの分別に関する内容を重点的に掲載し、市民の理解を深め、多くの方々の行動につなげてまいります。

 

次に、「都市基盤・防災・安全」について申し述べます。

大規模な災害や有事から市民の生命と財産を守り、誰もが安心し、本市の特徴を最大限活かした、豊かで美しい自然を身近に感じつつ、ゆとりと利便性を兼ね備えたまちを目指してまいります。

圏央道青梅インターチェンジ北側の物流拠点整備についてであります。

本事業の実施につきましては、私、自らリーダシップをとって、取り巻く困難な課題を乗り越えてまいりました。

新年度は事業推進に向けた核となる市街化区域編入および区画整理の都市計画決定により、事業を確実に進めてまいります。

また、青梅駅前の再開発事業につきましては、青梅駅前のみならず、周辺環境の賑わい創出のため、既存建物の解体工事の後、新年度内の建設着工を目指して、再開発組合を支援してまいります。

さらに、東青梅1丁目地内諸事業用地につきましては、具体的な機能や規模、配置などを決める基本計画を策定し、国等官庁施設や民間提案施設を含め、活力あるまちを目指して事業を推進してまいります。

空き家対策につきましては、本年度、制定した「青梅市空家等対策の推進に関する条例」にもとづき、良好な生活環境の保全を図るとともに、移住・定住促進策と連携して地域の活性化に向けた空家の利活用を推進してまいります。

青梅の森につきましては、玄関口でもある風の子・太陽の子広場を拠点とする再整備を進め、豊かな自然環境の保全とともに、永山公園を含み、一体的に有効な活用を図ってまいります。

公園活性化の取組みといたしましては、本年度、わかぐさ公園で実施した、「動物とのふれあい事業」が大変、好評をいただきました。

新年度は、会場を新たに、花木園として実施し、公園の新たな魅力発信を行ってまいります。

公共交通政策の推進につきましては、新たに策定される「青梅市地域公共交通計画」を推進するため、市民安全部に交通政策課を新設し、グリーンスローモビリティの実証運行等の検討、民間事業者との連携や、まちづくりとの連動により、公共交通の利用促進を図ってまいります。

道路整備につきましては、青梅駅前広場からキネマ通りまでの市道青2001号線の無電柱化事業を推進し、安全で快適な歩行空間の確保を図ってまいります。

また、市道幹14号線につきましては、混雑緩和に向けた対策として、都道179号所沢青梅線との交差点北側に、左折専用レーンを新設するための整備を進めてまいります。

下水道事業につきましては、御岳山事業区域の、集落地区および第2連絡管の整備事業を確実に進めてまいります。

都市基盤として重要なライフラインである下水道施設においては、公共下水道事業着手から50年が経過し、維持管理の時代へ移行しています。

衛生的かつ安全・安心な生活環境を保つため、管きょの修繕およびポンプ場施設の設備更新等を計画的に実施してまいります。

また、下水道事業の重要性を再認識していただくため、マンホールカード第2弾を作成いたします。

消防体制・防災対策の強化についてであります。

本年は関東大震災から100年の節目の年を迎えます。当時の被害を振り返り、改めて消防体制および防災対策強化の重要性を強く認識いたしました。

新年度は、災害時における避難所機能の強化として、小中学校の体育館への空調設備の整備に併せ、LPガス災害バルクおよびガス発電機を整備し、停電時でも可動できるようにしてまいります。

治水対策につきましては、河川からの溢水(いっすい)や道路冠水等の被害を軽減するため、矢端川今井2丁目調節池整備工事や大門川整備工事などの対策を進めて市民の皆様の安全・安心を守ってまいります。

「自らの地域は自らで守る」という郷土愛護の精神にもとづく消防団は地域の安全・安心に大きく貢献しております。本年度に引き続き、消防車両の更新を行うとともに、現在もご議論をいただいております「消防団のあり方に関する検討」の結果を踏まえ、消防団の機能維持に努めてまいります。

 

次に、「歴史・文化・生涯学習」について申し述べます。

先人から引き継がれてきた歴史や文化を大切に守り、育み、また、市民、一人ひとりの様々な興味・関心に応じた文化活動や生涯学習などが行える、郷土を愛し、活気にあふれるまちを目指してまいります。

文化財の利活用につきましては、本年度、屋根の葺き替え工事が完了した、旧吉野家住宅については、新年度は母屋の外壁等の修繕や敷地内の環境整備を実施してまいります。

新たな視点で、魅力創出を行い、誰もが気軽に立ち寄ることができる、周辺施設との回遊性向上に向けた拠点としての整備を進めてまいります。

本市は、古くから多くの文化人・芸術家が住むまちであり、その代表的な文化人の一人が吉川英治氏であります。

吉川英治記念館につきましては、このたび、歴史的な価値が改めて認められ、国登録有形文化財に登録される予定であります。

これを契機に、来月行う、本市出身の谷津(やつ)矢車(やぐるま)氏の講演など、新年度も、より地域に根付いたイベントなどを実施し、吉川英治氏の功績を次世代に継承するとともに、市民の文化の向上および地域の活性化を図ってまいります。

日々の暮らしの中で、優れた芸術作品に触れることは老若男女を問わず新たな価値観を創出する大変重要なものであります。

市立美術館につきましては、通年開館を行うため、設備等の改修に向けた準備を行ってまいります。

東青梅1丁目地内の諸事業用地に建設予定のホール機能を含む、文化複合施設につきましては、担当部署を設置し、本市における新たな文化の拠点として、施設の建設および稼働に向けてスピード感を持ちつつ、着実に進めてまいります。

生涯学習の推進につきましては、新たに生涯学習部を設置いたします。新たな体制のもと、「第七次生涯学習推進計画」を策定し、誰もが学びたいことを学べるまちを目指してまいります。

青梅駅前再開発ビルの公益床に整備を予定している図書館につきましては、「あそぼうよ!新しい図書館」を目指し、「本と出会い・人と出会う」、「居心地の良い空間の形成」、「地域のつながりを作る」の3つのコンセプトのもと設計作業を進めてまいります。

 

スポーツの振興についてであります。

東京オリンピック・パラリンピックなどのメガイベントの開催を契機に、スポーツを取り巻く環境は大きく変わりました。市民のスポーツに対する関心が高まる中、今が、スポーツの裾野を広げる好機であると捉えております。

こうした中、「第2期青梅市スポーツ推進計画」を策定し、生涯スポーツ、競技スポーツを問わず様々な場面で市民の皆様がスポーツに携わり、スポーツを通じて地域が活性化され、笑顔で活気あふれるまちを目指してまいります。

 

次に、「地域経済」について申し述べます。

本市には、世界水準の技術を有し、成長が見込まれる多くの企業や、美しい山と渓谷など魅力あふれる観光資源があります。これらを最大限に活かして、高い付加価値を生み出し、地域産業が得た所得が地域内で消費・投資されることで、地域経済が好循環をし、住民所得が向上することを目指してまいります。

デジタル化の進展や地球環境問題への関心の高まりなど、新たな社会的課題を解決するためには、今までにない視点により、新しい技術や発想によるイノベーションを起こすことが、地域経済にインパクトを与えるものと考えております。

これまで行ってきました創業者支援に加え、新年度は、特に創業をきっかけに、青梅市に移住する人たちの支援を重点的に行う「青梅市創業者応援事業」をスタートし、起業しやすい、暮らしやすいまちを目指してまいります。

また、市内産業の中核を担う中小企業の安定的な人材確保を図るため、本年度から始めた「奨学金返還支援事業」を、青梅商工会議所などと連携してPRを強化し、企業の雇用確保につなげるよう努めてまいります。

中心市街地の活性化については、「青梅市中心市街地活性化基本計画」が本年度末をもって期間満了を迎えることとなります。今まで培ってきた知見や経験を活かし、新たに一般社団法人を設立し、市内全域の賑わい創出に活かしてまいります。

農業振興につきましては、農業委員会と連携し、担い手への農地流動化を促進するとともに、新規就農者定着支援事業等の補助事業を活用し、生産施設の導入を支援するなど、農業の担い手を支援してまいります。

農地の集約化など優良農地を創出する取組を行うとともに、市内農業生産の向上を図ってまいります。

また、地域における将来の農業のあり方や農地の効率的かつ総合的な利用に関する目標等を定めた「地域計画」の策定について、農業関係者とともに着手いたします。

新型コロナウイルス感染拡大により、観光を取り巻く状況は大きく変化しましたが、行動制限や外国人の入国制限が緩和されるなど、徐々に元の状況に戻りつつあります。地域の環境や文化などにも十分配慮する持続可能な観光が世界的に注目され、日本においても観光客の意識や観光形態が変化するなど、大きな転換点を迎えております。

本市においても、その流れを捉え、自然環境や文化資源の保全・活用を観光施策と調和させ、観光客だけでなく、市民の方も楽しめる観光を実現していくことが重要と捉えております。

新年度には、シティプロモーション課を設置し、市民の皆様とともに、より多くの人へ青梅の魅力を総合的に発信してまいります。

また、世界に通用する持続可能な観光地づくりを目指して、多様な主体の幅広い意見を踏まえ、観光資源の高付加価値化、インバウンド観光の推進など様々な課題に対応した新たな観光戦略を策定してまいります。

 

次に、「コミュニティ・共創」について申し述べます。

コロナ禍での行動自粛や生活環境の変化によって、人と人との“つながり”が希薄化してきております。こうした、人と人との“つながり”、コミュニティが、改めて今更に、強く求められております。

だからこそ、地域の中で、こどもから高齢者まで幅広い世代が交流する場を創出し、多様性が尊重され、誰もが活躍し、活気にあふれる地域社会を目指してまいります。

地域コミュニティの活動の場の一つである自治会集会所等の耐震化対策として、施設の耐震診断や耐震改修に対する補助を増額し、地域活動の維持、活性化と更なる活用促進、活動の場づくりを推進してまいります。

引き続き、青梅市自治会連合会と連携し、協働し、時代に合った新しい形、“つながり”のある地域づくりを推進してまいります。

この度、策定する「ジェンダー平等推進計画」にもとづき、誰もが互いにその権利を尊重しつつ、責任を分かち合い、それぞれの個性と能力が発揮できる社会の実現に向けた取組を推進してまいります。

女性活躍推進では、昨年から実施している女性相談案内窓口をさらに充実させ、新たに女性のカウンセラーによるカウンセリング事業を実施し、様々な悩みや不安を抱える女性に寄り添った支援を行ってまいります。

平和事業につきましては、本年5月、世界で唯一の被爆国である我が国、広島でG7サミットの開催が予定されています。令和2年度以降、中学生を広島市へ派遣するピースメッセンジャー事業は、中止もしくはオンラインによる交流となっておりましたが、事業を再開し、戦争の悲惨さなどについて、直接お話を聴き、改めて平和の大切さを学ぶ機会の創出に努めてまいります。

また、国際交流事業である、姉妹都市ボッパルト市との青少年友好親善使節団の派遣・受入も、令和2年度以降、中止しておりましたが、5月には、私自ら、ボッパルト市へ訪問し、交流を再開いたします。長年にわたり、ともに重ねてきた友好の絆を絶やすことなく、さらに深めた交流関係を構築してまいります。

 

次に、「行政経営・行政サービス」について申し述べます。

人口減少、少子高齢化の進行に加え、デジタル化の進展等により、市民ニーズは、以前にも増して多様化しております。本市においても、デジタル技術を積極的に活用し、手続きやサービスが、いつでもどこでも誰でも利用することができる利便性の高いサービスを提供し、市民にとってより身近で信頼される市政運営を目指してまいります。

市民サービスの向上と業務の効率化を図るため、東京都や民間企業と協働し、職員のデジタル人材育成を強化するとともに、業務プロセスを抜本的に見直すBPRを着実に行い、デジタル技術を活用することで、本市におけるデジタルトランスフォーメーションを推進してまいります。

各種地図データを背景に、都市計画や道路、下水道、防災情報等の情報資産を横断的に利用する統合型GISは、昨年から構築を進め、新年度運用を開始いたします。情報集約による業務効率化が図れるとともに、市民にも広く公開することで、いつでもどこでも必要な情報を得られるよう利便性の向上に努めてまいります。

今月から国が開始している「引越しワンストップサービス」では、市役所に来庁せずとも、マイナポータルからオンラインで、転出届出が可能となります。

また、窓口サービスの充実では、住所異動で来庁した場合の異動届や関連する申請書類を「書かない窓口」として、職員が作成支援することにより、手続きの負担軽減と時間短縮を図ってまいります。

新年度には、「おくやみ支援窓口」を開設いたします。予約制を導入することで、待ち時間の解消と、手続きに関する様々な不安や負担を軽減することで、ご遺族の方に寄り添った支援を行ってまいります。

マイナンバーカードについては、特設会場や休日窓口の開設により、申請しやすい環境を整え、申請率は75パーセントを超えております。引き続き、円滑な申請・交付体制を継続し、申請率・交付率向上を目指すとともに、マイナンバーカードに市独自の新たな付加価値を生み出す検討を進めてまいります。

移住・定住促進については、「青梅市移住・定住促進プラン」に掲げている各種施策を市民の皆様と連携し、一体となって、着実に展開してまいります。市民の皆様と共に本市の魅力を広くアピールし、移住希望者を市民の輪に招き、輪を大きく育て、更なるまちの活性化へつなげてまいります。

モーターボート競走事業については、私自らトップセールスを精力的に行い、高グレード競走の誘致を図るとともに、動画配信などSNS等を活用したレース情報の発信に積極的に取り組んでまいりました。

本年度は、一般会計に22億円を繰り出すこととしております。

新年度においても、プレミアムGI競走の「クイーンズクライマックス」の開催が決定しております。

今後も、私自ら先頭に立ち、更なる収益確保に努め、市民の福祉向上に役立ててまいります。

 

『夢なき者は理想なし。理想なき者は信念なし。

  信念なき者は計画なし。計画なき者は実行なし。

   実行なき者は成果なし。成果なき者は幸福なし。

    ゆえに 幸福を求むる者は 夢なかるべからず。』

 

現代日本の礎(いしずえ)を築かれた、渋沢栄一氏の教え「夢(ゆめ)七(しち)訓(くん)」の言葉であります。

「第7次青梅市総合長期計画」につきましては、青梅市の10年後の将来をしっかりと見据え、私自身、強い“信念”を持って、策定いたしました。

次の世代にも、大切に 引き継いでいきたい“夢”と“理想”、

青梅を楽しみながら健やかに安心して暮らし続けていただきたい、

この気持ちを込めた「まちの将来像」である『美しい山と渓谷に抱かれ、東京に暮らす青梅』の実現に向けて、

『あそぼうよ!青梅』の姿勢を基本に、一人ひとり、すべての市民の“幸福”のために、

しっかりと、この“計画”を“実行”し、“成果”をあげてまいります。

 

議員各位をはじめ、市民の皆様の御支援・御協力を 心からお願い申し上げます。

長時間の御静聴、ありがとうございました。​

みなさんの声をお聞かせください

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