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東京都が指定した土砂災害危険箇所について
土砂災害危険箇所は、発生する土砂災害により次の3種類に分類されます。
1 土石流
土石流とは、山や川を構成している土砂が、大雨などにより発生する大量の水とともに激しく押し流される現象です。破壊力が大きく速度も速いので、大きな被害をもたらします。周辺の木々や岩などを先端部に巻き込みながら進み、人家や田畑、道路を一瞬のうちに壊滅させてしまいます。
このような被害のおそれがある場所を土石流危険渓流といいます。
2 地すべり
地すべりとは、比較的緩やかな斜面において、地中の粘土質など滑りやすい面が、地下水などの影響により、ゆっくりと大きく滑り出す現象です。滑り落ちるスピードはゆっくりですが、広い範囲にわたり地面が動くため、家や道路や田畑などが広範囲に被害を受けます。
このような被害のおそれがある場所を地すべり危険箇所といいます。
3 がけ崩れ
がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)とは、雨や地震などの影響で地盤が緩み、突然斜面が崩れ落ちる現象です。突発的に起こり、崩壊速度が極めて速いため。逃げ遅れる人が多いという特徴があります。
このような被害のおそれがある場所を急傾斜地崩壊危険箇所といます。
※都では、こうした危険箇所について、砂防ダムの設置やがけ崩れ対策などを進めています。しかし、土砂災害による被害を未然に防ぐ、あるいは最小限にとどめるためには、こうしたハード対策に加えて、市民一人ひとりが日ごろから土砂災害に対して備えることが重要です。
土砂災害危険箇所マップは、市民の方々にお住まいになられている地域周辺の「土砂災害危険箇所」を把握していただき、警戒避難体制に役立てていただくことを目的としています。
市内の土砂災害危険箇所は、東京都ホームページ<外部リンク>で公表されています。
問い合わせ
東京都建設局河川部計画課土砂災害対策担当
電話03-5320-5394・5429