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記事ID:0000913 更新日:2019年10月28日更新 印刷画面表示 <外部リンク>

【健康コラム】慢性腎臓病(CKD)

慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)とは?

  1. 尿の異常(特にタンパク尿)
  2. eGFR(推算糸球体ろ過量:腎臓の働きを見る数値)が60未満
    1、2のいずれかが3か月以上続く状態のことを言います。

日本での慢性腎臓病(CKD)の患者数は、1,330万人(成人の約8人に1人)と推定されており年々増加しています。

初期には、自覚症状がなく、貧血、疲労感、むくみなどの症状が現れた時には、病気がかなり進行している場合もあります。

放っておくと腎不全となり人工透析などが必要になる場合もあります。

腎臓以外にも影響してきます。

最近になって、腎機能の低下があると心筋梗塞や脳梗塞などの危険が高まることが分かってきました。慢性腎臓病(CKD)の方では、そうでない方と比べると心血管疾患の発症率が約3倍と報告されています。

こんな人は要注意!

以下にあてはまることがある人は、慢性腎臓病(CKD)のリスクが高いとされています。

  • 高齢者
  • 高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病がある人
  • メタボリックシンドロームの人
  • 過去に心臓病や腎臓病になったことがある人
  • 健診などでタンパク尿が見つかったことがある人
  • 家族に腎臓病の人がいる人
  • 尿路結石、高尿酸血症などがある人
  • 痛み止めを常用している人

あなたのeGFRは、どれくらい?

慢性腎臓病(CKD)は、自覚症状がないだけに、普段からご自分の腎臓の機能がどれくらいなのか知っておくことが大切です。青梅市の特定健康診査では、この慢性腎臓病(CKD)の早期発見に役立つ尿検査・eGFR(推算糸球体ろ過量)が項目に含まれており、異常の早期発見に役立ちます。

eGFR(推算糸球体ろ過量)について[PDFファイル/150KB]

医療費の抑制にも

慢性腎臓病(CKD)が悪化し人工透析が必要となった場合、人工透析にかかる医療費は1人あたり年間約500~600万円です。検診で異常を早期発見し、進行しないよう治療すれば人工透析だけではなく心筋梗塞、脳卒中が減り、医療費、介護費を抑制することにつながります。

慢性腎臓病(CKD)を予防しよう

慢性腎臓病(CKD)は生活習慣病の一つです。慢性腎臓病(CKD)にならないために、または進行させないためには、まず生活習慣の見直しが必要です。

  1. バランスの良い食事を。
    タンパク質の摂り過ぎにならないように主菜(肉、魚、大豆等のたんぱく源)を1品、副菜(野菜、きのこ類、海藻類)を1品、汁物1品一汁三菜の定食スタイルの食事を心がけましょう。
  2. 塩分の摂りすぎに注意。
    塩分の摂りすぎは、腎臓を傷めると共に血圧も上昇させます。食塩、味噌、醤油などの調味料を減らしても、塩はパンや麺類、バター、ハムかまぼこなどの加工品、インスタント食品などにも多く含まれています。味付けや調理法を工夫して、減塩に努めましょう。
  3. タバコは吸わない、お酒は適量を。
    禁煙は、血管を傷め動脈硬化を促進させます。また、血管を収縮させ高血圧の原因となるのでまずは禁煙を。お酒も適量を守り週2日は休肝日をつくりましょう。
  4. 定期的に適度な運動を。
    激しい運動は腎臓に負担をかけてしまうおそれがあります。運動のコツは翌日に疲れの残らない程度の運動を毎日少しずつ行うことです。ウォーキング、ラジオ体操等おすすめです。
  5. 脱水に注意し、排尿は我慢しない。
    水分が不足すると腎臓に流れる血液が減り、腎臓の機能を低下させます。過不足なく水分をとりましょう。また、排尿を我慢すると膀胱炎や腎臓に負担をかけるので我慢するのはやめましょう。
  6. ストレスをためない。
    ストレスは過労や血圧を上昇させます。無理せず、疲れをためないようにしましょう。
  7. 「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」等生活習慣病がある方はきちんと治療を。
    腎臓の働きが低下すると、体内の余分な塩分等が対外に排泄できず、血圧が上昇します。高血圧になると腎臓の細い血管を傷め腎臓の機能が低下し、悪循環となります。
    また、糖尿病により血糖値が高い状態が続くと腎臓の血管を傷め、腎臓で尿をつくることが難しくなり、「糖尿病腎症」へ進行します。この「糖尿病腎症」は、現在透析導入の第1位です。
    他にも脂質異常症や肥満等も血管を傷めてしまうので要注意です。
    このように、持病がある方は慢性腎臓病(CKD)を発症を発症・進行させないようにきちんとコントロールすることが大切です。
    • 既に腎臓病の方は適切な食事や水分量、運動量などが一人一人異なりますので主治医にご相談ください。

慢性腎臓病(CKD)の初期は症状がないことがほとんどです。倦怠感、むくみ、息切れ、食欲不振等の症状が出てきたらかなり進行しているおそれがあります。症状がでにくいので、定期的に検診で尿検査・血液検査をしっかり受けることが大切です。

市の健診を活用しよう

青梅市の特定健康診査・後期高齢者医療健康診査では、慢性腎臓病(CKD)の早期発見に役立つ尿検査・eGFR(推算糸球体ろ過量)が項目に含まれています。

慢性腎臓病(CKD)の予防や生活習慣病予防につながる1年1回の特定健康診査を上手にお役立てください。

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