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高次脳機能障害者とそのご家族の方へ
高次脳機能障害とは
病気や交通事故など様々な原因で、脳が部分的に損傷を受けたために生ずる記憶や言語などの認知機能や精神機能の障害を指します。他の障害と比べると、外見上は障害が目立たないことや、本人も自分の障害を十分に認識できていないことがあります。
具体的には、以下のような症状があります。
記憶障害
新しいことが覚えられない
少し前のでき事や約束を思い出せない
同時に2つ以上のことに気配りができない
注意障害
気が散りやすい
同じミスを繰り返す
遂行機能障害
間違えたときの修正や計画の変更ができない
計画を立てられない
効率的に家事や仕事を進められない
失語症(言語障害)
話す、聞いて理解する、書く、読むことがうまくできにくくなる
失行症
見ているもの、聞いているもの、触っているものが分からなくなる
半側空間無視
視力に問題はないのに、目にしている空間の半分に気づきにくくなる
半側身体失認
体の麻痺側への注意が払われない
認識が低下してしまう
行動と感情の障害
自分の行動や感情をコントロールすることが難しくなる
意欲がわかない
地誌的障害
地理や場所が分からなくなる
相談窓口
脳の損傷部位や程度により、症状の程度や現れ方は人それぞれに違います。また、上記の複数の症状を併せ持つ場合が多いです。高次脳機能障害かもしれないと思ったら、下記の相談先までご相談ください。
市障がい者サポートセンター
電話:30-0152(年末年始を除く、第3月曜日以外:9時~17時)
市役所健康福祉部障がい者福祉課相談支援係
電話:22-1111(内線:2133・2134)(年末年始を除く、平日:8時30分~17時15分(12時~13時除く))
西多摩高次脳機能障害支援センター
電話:大久野病院内:042-597-1003
FAX:042-597-3339(年末年始を除く、平日:13時~16時)
高次脳機能障害支援拠点機関:東京都心身障害者福祉センター
電話:03-3200-0077
FAX:03-3203-9742(年末年始を除く、平日9~16時)
その他
公的相談窓口ではありませんが、家族会があります。
なんてんの会:高次脳機能障害者・遷延性意識障害者と家族の会。定例会や交流会等を行っています。
電話:23-0734
障害者の就労相談窓口
市障害者就労支援センター
電話:25-8510(年末年始を除く、平日:9~17時)
公的制度
個々により状況が異なりますので、サービスや制度の利用が難しい場合もあります。ご利用についてはご相談ください。
障害福祉サービス
作業所、居宅介護等のサービスがありますが、利用に際しては障害の状況確認や手帳の作成、診断の提出が必要になることがありますので、一度ご相談ください。
リンク先:障害者(児)の方へ障害福祉サービス、地域生活支援事業および障害児通所支援
身体障害者手帳
失語症や身体障害を合併しており、日常生活または社会生活への制約がある方は手帳を交付される場合があります。
リンク先:各種障害者手帳
精神保健福祉手帳
高次脳機能障害者があるために長期にわたり日常生活または社会生活への制約がある方は手帳を交付される場合があります。
リンク先:各種障害者手帳
自立支援医療(精神通院医療)
精神障害のために医療保険等で通院治療を受けたとき、本人が負担すべき医療費の一部または全部を公費で負担できる場合があります。
リンク先:東京都福祉保健局<外部リンク>
介護保険サービス
65歳以上(40~64歳の方は脳血管疾患などの特定疾病のある方)で、要支援と判定された方は介護予防サービスが、要介護状態と判定された方は居宅サービスならびに施設サービスを利用することができます。
問い合わせ:高齢介護課認定係
障害年金
年金に加入している人がけがや病気で障害者になった場合に、障害年金が支給されることがあります。高次脳機能障害の原因となった病気やけがで、初めて受診した日から1年6カ月後に申請することができます。
問い合わせ:市民部保険年金課国民年金係、青梅年金事務所;電話:30-3410
災害時初動行動マニュアル
リンク先:東京都心身障害者福祉センター<外部リンク>