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青梅市と福島県南相馬市は、「災害時相互援助協定」を結び、災害時などに相互協力を行えるよう取り組んでおり、平時においても、様々な形での住民同士の交流を図ることを目指しています。
東日本大震災を経験した地域の取り組みを学び、住民との交流を図ることを目的として、「スクラム支援自治体間交流事業~親子体験塾~」を実施しました。
南相馬市を訪問し、見学や体験をしていただいた際の様子を、写真と動画で紹介します。
令和7年7月20日〜22日の2泊3日
青梅市に在住の親子10組(20名)
東日本大震災および津浪の影響について、原町生涯学習センターの職員の方に説明していただきました。
親子で当時撮影された写真資料と今の様子を見比べ、気になったことを原町生涯学習センターの職員さんに質問をしました。
住めない場所と指定されているため、今は田んぼになっている箇所が多いことなどお話を伺い、当時は生まれていなかった子どもたちにとって、震災を深く知るきっかけとなりました。
南相馬市の海に到着した親子は、今まで行った海と比べて、「波が高い」「人で混雑していない海できれいだ」と感想を持ちました。
福島県サーフィン連盟にご協力いただき、安心安全の中でサーフィン体験ができました。
子どもたちは、全員立つことができました。お父さん、お母さんも頑張りました。
海のない青梅ではできない、貴重な体験をさせていただきました。
福島県の相馬地区で3日間にわたって行われる祭典で国の重要無形民俗文化財に指定されている、相馬野馬追の歴史や文化などを、館長さんに説明してもらいました。
南相馬市は、様々な年代の化石も出るため、化石発掘体験も開催しているということです。今度は、化石発掘してみたいなと、興味をしめした子どもたちがいました。
広い敷地に、ロボットが実験できる様々な試験場があります。
南相馬市の親子と一緒にドローン操縦体験を行いました。全員がドローン操縦をしたところ、みんな上手だ!ということで、ドローンリレーを開催することができました。
青梅市と南相馬市の子ども達が交じった2チームで、ドローンリレーで勝負を行いました。「落ち着いて!大丈夫!!」と声を掛け合い、協力してゴールしました。拍手でお互いを称え合いました。白熱した戦いに盛り上がりました。
【青梅市と南相馬市の親子で集合写真】
震災当時の写真などを見ることができました。
津浪の恐ろしさ、地震や災害時の備えに重要性について丁寧に説明を受けました。
農家民宿ごとに野菜収穫体験やドライブなどの企画をしてくださいました。
震災や農業についてお話を聞いたり、一緒にドライブへ行ったり、農家さんと交流を深めることができる時間となりました。
藍染体験をした農家民宿もあったようです。
自然豊かな南相馬市で、おもいっきり走り回り遊びました。虫取りや動物とのふれあいにも積極的で、自然の中で遊ぶのが、上手でした。
・いちばん星
<子供の声>車できれいな場所を案内してくれたり、震災の場所も案内してくれたのが嬉しかった。
<子供の声>アルパカ、モモちゃんが可愛かった!ご飯がとっても美味しかったです。
森のふるさと
<子供の声>海で獲ったはまぐりや昆布を料理してくれて、すっごくおいしかったです。もっと長くいたかったです。
<子供の声>ごはんがおいしくて、3杯もおかわりしました!藍染はにおいが臭かったけど出来上がったときに模様ができてて面白かったです!また行きたいです。
・森林(もりりん)
<子供の声>花火や野菜の収穫、豪華な料理、全部の思い出を大切にこれから過ごしていこうと思います。また福島に来る機会があれば、是非お会いしたいです。くぅちゃん可愛かった!
・塔前の家
<子供の声>一緒に花火を遊んでくれて、ありがとうございました!
<子供の声>すごく居心地が良かったので、また泊まりたいと思いました。
8月2日土曜日に、南相馬市で体験した楽しかったこと、印象に残っていることなどを参加者同士で話し、共有する事後学習を実施しました。
子どもたちで協力し合い、体験して楽しかったことや気づいたことを模造紙にまとめ、グループごとに発表しました。
短時間でしたが、発表までしっかり行うことができました。
保護者の皆さんから、「タブレットで資料を作成することが多くなったが、やっぱり紙にまとめる力も必要ですね。」「楽しかった時間を友達になったみんなと振り返る良い時間になった。」と感想をいただきました。
震災時の話や農業の話は、青梅市だと意外と聞けないものなので、勉強になりました。
野菜の収穫までさせていただき、娘も非常に喜んでいました。
令和元年度まで、東日本大震災からの復興支援の取り組みとして、南相馬市の子どもたちを青梅市に招待する事業(夏休み青梅子ども体験塾)を実施していましたが、令和4年度から、震災から10年以上が経過したことをきっかけに、復興支援ではなく、広く住民同士が交流を図り、被災した南相馬市の取り組みなどを知ることができる事業を実施しています。
(令和2年度、3年度は新型コロナウイルス感染症の影響により中止)